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スポーツウエアの新定番はウール!ミズノが商品にメリノウールを採用

ミズノが独自開発した吸湿発熱素材「ブレスサーモ」の発売30周年を記念して、メリノウールを約60%使用したプレミアムモデルをザ・ウールマーク・カンパニーとの協業で開発し、2023年9月より販売。スポーツウエアにおけるメリノウールの魅力についてミズノに聞いてみました

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「ミズノが販売するアンダー(肌着)のブレスサーモは、消費者の目的や着用シーンに合わせてラインナップを展開している。その中で最上級の発熱と着心地を追求したプレミアムモデルに、機能性と高級感を兼ね揃えた天然繊維のウールを採用した。ウールはブレスサーモの強みを更に引き立たせてくれる良き相棒だからだ」と話すのは、ミズノでの勤続年数40年を誇るシニアアドバイザーの小川彰さん。

小川さんとザ・ウールマーク・カンパニーとの出会いは、2022年に実施された日本最大のファッション展示会「FaW TOKYO(ファッション ワールド東京)」のWOOLブース。「ブースでのウールに関する会話がきっかけでザ・ウールマーク・カンパニーと関係ができた。素材開発への協力や生地のトレンド紹介、マーケティングサポートをしていただける事に大きなメリットを感じている」との小川さんの言葉が示す通り、商品企画の段階からザ・ウールマーク・カンパニーはウールの素材や製品に関する最新情報、マーケティングの知見などをミズノに共有。数あるウール原料の中でミズノが選んだのは、19.5マイクロンと髪の⽑より細く、柔らかさや滑らかさに富んだメリノウールでした。

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奇しくもウールはミズノにとってブレスサーモ誕生のきっかけとなった素材で、ブレスサーモはウールの発熱性を合成繊維で再現するために開発されたものでした。したがってメリノウールの採用は、ミズノにとっての原点回帰とも言えます。ブレスサーモの技術とメリノウールの機能性が組み合わされた「ブレスサーモ アンダーウエア 厚手ウール for 極寒」では、従来のブレスサーモとの比較でナンバーワンの発熱力が証明されたのです。

ミズノは今回の製品で、3種類あるウールマーク認証のうち「ウールリッチブレンド」を取得。ウールマーク認証とは世界で最も知られているウール製品の品質認証であり、その歴史は50年以上にも及びます。この認証を得るためにはウールの混用率、素材の耐久性や色の堅牢度等、第三者機関による各種の厳しい品質検査に合格する必要があります。「ミズノの品質および機能基準はもちろん、ウールマーク認証の厳しい検査基準をクリアするために素材改良を重ねました。また生地の厚みやストレッチ性を考慮して理想のシルエットを実現するため、着用モニターと修正を繰り返して完成させた自信作です」と、ウールマーク認証を得たことで製品に対する自信がより高まったと小川さんは述べます。

さらに「弊社の商品企画およびマーケティングの各担当者に対して、製品開発への助言からメリノウールの知見や魅力の伝え方など、トータルサポートしていただけたことは有益」と、ザ・ウールマーク・カンパニーとのパートナーシップについて振り返ります。ミズノの公式ホームページには、ザ・ウールマーク・カンパニーが提供した情報を元にメリノウールの特設ページが設けられ、その吸放湿性や消臭効果などの天然の機能性に加え、サステナビリティの観点からも商品の魅力を引き立てています。

最上級の発熱と着心地を追求したプレミアムモデルに、機能性と高級感を兼ね揃えた天然繊維のウールを採用した。ウールはブレスサーモの強みを更に引き立たせてくれる良き相棒だからだ。

ミズノ シニア・アドバイザー 小川 彰 氏
ミズノ シニア・アドバイザー 小川 彰 氏

また、ザ・ウールマーク・カンパニーは店頭での販促もサポート。商品の隣にはウールの特徴を訴求したPOPやポスターが飾られるほか、ミズノのアウトドア・アドバイザーである山岳ガイド・松原尚之氏が製品の着用感などについて動画で語ります。その他、デジタル周りではメリノウールを使用したウール・ブレスサーモの機能性やメリットについてSNSや広告運用含めて配信しています。

防寒着の素材という印象が強いメリノウールですが、その他の長所として小川さんは「ウール素材の高級感と柔らかな風合い、さらに繊維そのものが持つ天然の抗菌性、他の繊維と比較しても極めて高い消臭性や吸放湿性」を挙げています。汗冷えの抑制や消臭機能は冬以外の着用シーンでも期待されており、「ブレスサーモ30周年を機にメリノウールとブレスサーモを組み合わせたプレミアムモデルを開発したが、2024年以降もメリノウールを使ったアイテムをさらに拡大していく予定」と、年間を通して着用可能なウール製品開発への意気込みを見せてくれました。今回のブレスサーモxメリノウールのように、スポーツウエアにウール素材を取り入れるのは最適な選択だと言えます。

 

ミズノ株式会社:1906年に大阪で創業。「ええもんつくんなはれや」という創業者の精神を受け継ぎ、野球とゴルフを筆頭に、ランニングや水着など幅広いスポーツ用品を手掛け、国内2位の大手スポーツメーカーへと成長。オリンピックなど世界的なスポーツ大会のスポンサーを務め、海外での認知度も高めています。